障がい者乗馬について


知的障がいを有している方々向けに乗馬を提供している私どもは、スポーツと教育的な乗馬を安全な状況で提供しなければならないと考えています。基本的な考えは、「乗馬を楽しみたい障がい者が自ら馬を操る術を行い、それをサポートするスタッフが存在する。」これが障がい者乗馬の概念であると思います。障がい者乗馬に携りはじめたころ、周囲の方々は、乗馬が万病に効く特効薬であるかのように思われ介助手法や騎乗方法は後回しにされていました。 船形コロニーでは乗用馬の育成・管理をディ活動の一つとして実践しながら、希望者を募り在宅の障がいを持った方々を招き乗馬を提供してきました。

騎乗された人々の笑顔と日々上達していく状況に満足感をもっていた時期もありましたが、その提供している内容が正しいものなのか否か検証し、なにを目標としこれからの活動に生かしていくべきか…

障がい者と乗馬との関係を示す一般的な概念をたとえば医療・教育・スポーツの領域から少し説明させて頂くと、身体的リハビリを目的として乗馬を実践する場合、療法士と乗馬インストラクターと患者がチームをつくり、目的のため治療にあたることになります。そしてそこには基本的にボランティアは介在しません。

趣向的要素を多分に含んでいる乗馬ですが、健常者のみならず、身体的に問題があったり、比較的高齢であったりする方々向けの乗馬には、外部からの刺激に対し何らかの印象を感じ取る感性や総合的基礎体力の向上などについても一定の結果を導き出せると考えられます。

活動が制限されていたりした方々に対し、乗馬を通して自らが主役となる時間を周囲の人たちと共有する喜びなどが、他動的な行為で取り込めることにもなります。